フランス語圏アフリカ手話
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言語名(日本語) | フランス語圏アフリカ手話 |
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言語名(英語) | Francophone African Sign Language |
地域 | カメルーン、ガボン |
Contents |
■言語名
フランス語圏アフリカ手話(Francophone African Sign Language)
Langue des Signes d'Afrique Francophone (LSAF)(フランス語で)
■分布する地域
■話者数
■言語系統
■方言
■言語の特徴
西・中部アフリカにおける、アメリカ手話(American Sign Language)と音声フランス語の間で生じたピジン手話言語。アメリカ手話の語彙とフランス語の文法を含む。フランス手話(French Sign Language)とは関係がない。
■歴史
1974年以降、アメリカ人ろう者宣教師アンドリュー・フォスター(Andrew J. Foster)が、フランス語圏西・中部アフリカにおけるろう学校設立事業を展開した。この学校事業のなかで、アフリカ人ろう者教員や児童たちは、アメリカ手話の語彙とフランス語をあわせて用いていた。この混ざったコミュニケーション方法が、今日多くのアフリカ諸国のろう者コミュニティで伝承され、使用されている共通の自然言語となった。
■関連する手話言語
アメリカ手話(American Sign Language (ASL)): フランス語圏アフリカ手話のルーツのひとつ。
ガーナ手話(Ghanaian Sign Language): アメリカ手話の影響のもと、英語圏であるガーナで成立した手話。
ナイジェリア手話(Nigerian Sign Language): アメリカ手話の影響のもと、英語圏であるナイジェリアで成立した手話。
■関連する音声言語
フランス語(French)
■研究機関、学会、大学
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所: 2008年夏、言語研修「フランス語圏アフリカ手話」を開催(カメルーンのネイティブろう者講師による5週間の語学集中講義)。DVD手話辞典と文法書を編纂。
■手話辞典
亀井伸孝編. 2008. DVD : Langue des Signes d'Afrique Francophone (LSAF). 府中: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所.
Tamomo, Serge. 1994. Le langage des signes du sourd Africain Francophone. Cotonou, Bénin: PEFISS.
■文献
亀井伸孝. 2009. 「フランス語圏アフリカ手話の研究: DVD手話辞典制作と成果還元の課題」『民族紛争の背景に関する地政学的研究 (LiCCOSEC)』(大阪大学世界言語研究センター) 8 (平成20年度報告書): 367-380.
亀井伸孝. 2009. アメリカ手話とフランス語の接触が生んだ手話言語: フランス語圏西・中部アフリカ」梶茂樹・砂野幸稔編『アフリカのことばと社会: 多言語状況を生きるということ』 東京: 三元社. 519-551.
亀井伸孝. 2008. On va signer en Langue des Signes d'Afrique Francophone! (『フランス語圏アフリカ手話で話そう!』) 府中: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所.
亀井伸孝. 2006.『アフリカのろう者と手話の歴史: A・J・フォスターの「王国」を訪ねて』東京: 明石書店.
Nobutaka, Kamei. 2006. The birth of Langue des Signes Franco-Africaine: Creole ASL in West and Central French-speaking Africa. In: Online conference paper of Languages and Education in Africa Conference (LEA2006). Oslo: University of Oslo. (June 19-22, 2006)
亀井伸孝. 2006.「フランコ・アフリカ手話の誕生:西・中部フランス語圏アフリカにおけるクレオールアメリカ手話」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 59 (2006.3): 67-68 [ アメリカ人類学会第104回年次大会分科会 「世界の危機言語:手話言語とその変異」報告. 2005年12月1日. 7:45 PM–9:30 PM. アメリカ合衆国ワシントンD.C. ガボン、カメルーン、ベナンに関する情報を含む]
亀井伸孝. 2006.「アフリカのろう者 第12回 グローバル化の中で」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 59 (2006.3): 83-89.
亀井伸孝. 2005.「アフリカのろう者 第11回 いくつものアパルトヘイト」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 58 (2005.12): 46-53.
亀井伸孝. 2005.「アフリカのろう者 第10回 フォスター世代は今」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 57 (2005.9): 41-49.
亀井伸孝. 2005.「アフリカのろう者 第9回 ろう者たちの教員研修」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 56 (2005.6): 45-52.
亀井伸孝. 2004.「アフリカのろう者 第8回 フォスターのトータル・コミュニケーション」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 54 (2004.12): 58-64.
亀井伸孝. 2004.「アフリカのろう者 第7回 ミッションろう教育の展開」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 53 (2004.9): 56-62.
亀井伸孝. 2004.「アフリカのろう者 第6回 アフリカろう教育の父フォスター」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 52 (2004.6): 47-54.
亀井伸孝. 2004.「アフリカのろう者 第5回 ろう者たちのアメリカ観」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 51 (2004.3): 55-62.
亀井伸孝. 2003.「アフリカのろう者 第4回 外来手話をめぐる論争」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 50 (2003.12): 44-53.
亀井伸孝. 2003.「アフリカのろう者 第3回 アフリカにもたらされた外来手話」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 49 (2003.9): 58-65.
亀井伸孝. 2003.「アフリカのろう者 第2回 アフリカで話されている手話」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 47 (2003.3): 50-55.
亀井伸孝. 2002.「アフリカのろう者 第1回 アフリカの国々とろう者」『手話コミュニケーション研究 』(日本手話研究所) 46 (2002.12): 26-32.
■研究者
亀井伸孝(Kamei, Nobutaka): 1997年より、カメルーン、ガボン、ベナン、コートジボワールにて調査
■研究史
2010年2月-3月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がコートジボワールにて現地調査
2008年10月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がコートジボワールにて現地調査
2008年2月-3月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がカメルーンにて現地調査
2007年10月-11月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がカメルーンにて現地調査
2005年2月-3月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がカメルーンにて現地調査
2004年8月-9月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がベナンにて現地調査
2003年2月-3月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がガボンにて現地調査
2002年9月-12月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がカメルーンにて現地調査
1997年2月-1998年3月、亀井伸孝(Kamei Nobutaka)がカメルーンにて現地調査
■関連項目
■外部リンク
■備考
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